行政書士

行政書士試験は難易度の目安は?大学の偏差値ならどのくらい?

行政書士試験は難易度の目安は?大学の偏差値ならどのくらい?

今回は行政書士試験は難易度の目安は?大学の偏差値ならどのくらい?について紹介していきます。

“お悩み君”
“お悩み君”
行政書士試験を受験しようと思っているんだけど、難易度や合格率ってどのくらいなのかな。
今回の記事で分かること

行政書士試験の難易度
行政書士試験の過去の合格率や合格基準、合格率が低い理由
他の国家資格との比較

“あきら”
“あきら”
ちなみにこの記事を書いている私は行政書士試験に半年ほどの期間で合格しているので行政書士試験についてはかなり詳しい自信があります。

行政書士試験の難易度はどのくらい?

行政書士試験は比較的難しい試験だと言われています。

どのような国家資格と同じくらいかと言いますと、勉強する科目が違うので比較は難しいというのが大前提ではありますが、以下の資格と同レベルだと考える人が多いです。

・マンション管理士
・薬剤師
・FP1級

なお、同じ法律系の資格であれば、宅建よりは難しく、司法書士よりは簡単です。

もちろん、司法試験予備試験・司法試験よりは簡単です。

ただ、近年の行政書士試験は難化しているのは間違いなく、司法書士や司法試験よりは簡単だとは言え、部分的には似たレベルの問題も出たりしています。

行政書士試験の難易度を大学の偏差値にすると?

まず、大学の偏差値を簡単に調査します。

大手大学受験情報サイトである「パスナビ」が参考になります。

参考:https://passnavi.evidus.com/

行政書士の偏差値は、上記の「資格の偏差値」やその他難易度ランキングなどから、目安的ではありますが「偏差値60前後」だと言われております。

偏差値60前後で有名な大学と言えば、関東近郊ではいわゆるMARCH(マーチ)が挙げられ、関西であれば関関同立があります。

MARCH(マーチ)であれば明治大学、立教大学、中央大、法政大、青山学院大学があり、関関同立は学部によりますが、やや難しい同志社大以外は近いと思われます。

※ただ、これらはあくまでも簡単な目安で、当然ながら単純比較は出来るものではありません。

国立大学であれば、地方駅弁大学と言われる大学が近いと思われます。(あくまでも単純に偏差値で見た場合です。)

『地方駅弁大学』・・・旧帝大を除いた地方国公立大学

東日本:信州大学、静岡大学、群馬大学、山形大学、富山大学、弘前大学
西日本:鳥取大学、大分大学、山口大学、和歌山大学

※上記はあくまでも簡単な目安です。

ただ、行政書士の偏差値がだいたい60前後であろうということを含めてシンプルに出したものなので、一つの参考程度に留めておいてください。

このように、具体的に大学を出して考えてみると、行政書士試験は比較的難しい試験だと言われる理由が改めてわかります。

行政書士の過去の合格率は?

行政書士試験の過去の合格率です。

平成29年度 52,214 40,449 6,360 15.7%
平成30年度 50,926 39,105 4,968 12.7%
令和元年度 52,386 39,821 4,571 11.5%
令和2年度 54,847 41,681 4,470 10.7%
令和3年度 61,869 47,870 5,353 11.2%
令和4年度 60,479 47,850 5,802 12.1%
ここ数年、合格率が10%を切ることはなくなってきています。

【高難易度】行政書士試験の合格率が低い4つの理由

行政書士試験の合格率は年によって多少の違いはありますが、だいたい10~15%前後で推移しております。

なぜこんなに合格率が低いのかといえば、大きく考えて以下の4つの理由が挙げられます。

・誰でも受験できる試験だから
・単純に難易度が上がっているから
・勉強する範囲が広すぎる
・司法書士や司法試験受験生が受けたりする

これらを深掘りしていきます。

誰でも受験できる試験だから

行政書士試験は受験資格がありません。

年齢や性別、学歴・国籍など全く関係なく誰でも受験可能です。

このことから、とりあえず受験しておくか的な人や、ほとんど勉強していない人も受験者数に含まれてきます。

そうなってきますと、試験難易度から考えてもどうしても合格「率」は下がってしまいます。

それは、試験が300点満点中180点取らないと合格はそもそも出来ないという、絶対評価の試験であるということも理由です。

逆に言えば、しっかりと勉強して力をつけておけば、その合格率はあまり気にならないレベルだとも言えます。

単純に難易度が上がっているから

一昔前と比較して行政書士試験は難しくなっています。

このことは、ある資格予備校の講師の方が試験問題を作っている人から聞いたとのことでしたのでほぼ間違いないと思われます。

具体的には、平成18年以降あたりからよりしっかりとした問題が作られており、まず間違いなく難しくなっていると感じます。

つまり、試験自体が難化しているにも関わらず、受験資格がないのでどうしても合格率は低くなりやすいということです。

勉強する範囲が広すぎる

行政書士試験は法令科目以外にも一般知識があります。

法令科目自体もかなり広いのですが、それに加えて一般知識があるので全て勉強するには範囲があまりにも広いのです。

つまり、しっかりとした受験テクニックを持っていないと、効率的かつ効果的に試験を受けることが出来ません。

そのことから、「とりあえず受けるか」的に受けても、中々合格レベルには達していない状態というわけです。

司法書士や司法試験受験生が受けたりする

司法書士受験生や司法試験受験生が受けたりする試験でもあります。

既に法的思考力が高い人が受験生におり、その意味でも合格率はどうしても下がりやすいと言えるのです。

行政書士の年齢別合格率から見る難易度

以下が行政書士試験の年齢別合格率です。

10代 20代 30代 40代 50代
平成29年 9.1% 18.3% 19.0% 15.5% 12.5%
平成30年 10.1% 16.4% 16.1% 12.4% 9.5%
令和元年 8.2% 12.8% 13.5% 11.5% 10.1%
令和2年 8.9% 15.4% 13.7% 9.8% 7.3%
令和3年 7.5% 13.5% 14.4% 10.9% 8.9%
令和4年 随時更新 随時更新 随時更新 随時更新 随時更新
こうして見ると、やはり現役で仕事に活かすために取得する20代、30代が多いです。

行政書士試験の合格基準は?

合格基準は以下です。

・法令等科目の得点が、満点の50パーセント以上
・一般知識等科目の得点が、満点の40パーセント以上
・試験全体の得点が、満点の60パーセント以上である者

※参考:総務大臣指定試験機関一般財団法人行政書士試験研究センター

この3点をすべて満たした人が合格となる試験です。

簡単に考えますと、300点満点中180点取る必要がある試験ですが、ポイントとしては、法令科目の得点が50パーセント以上(122点以上)&一般知識等科目の得点が、約40パーセント以上(24点以上)を満たす必要がある点です。

・法令科目の得点が50パーセント以上(122点以上)
・一般知識等科目の得点が、約40パーセント以上(24点以上)

つまり、ただ180点以上取れば合格というわけでもなく、足切りがあるということです。

この点は十分に注意して試験対策をする必要があります。

具体的に見ていきますと、

法令科目の配点が244点ですので合格基準は122点以上
一般知識科目の配点が56点なのでその約40%にあたる24点以上
総合の得点で満点の60パーセント以上の180点以上

①②の合格点を持ちつつ、③の基準を満たす必要があるということになります。

なお、試験の難易度評価で補正措置が適用される場合があります。いわゆる調整です。

しかし、この基準は明確になっていないため、やはり上記の合格基準を確実に満たすように対策をする必要があると言えます。

難易度の高い行政書士試験は独学でも受かる?

結論から言いますと、独学でも受かる可能性は十分あります。

その理由としては、私の周囲では独学で受かっている人が数名いるからです。

ただ、個人的な感想としては独学で受かるとは言えかなり難しいという印象があります。

例えば、宅建であれば独学でも比較的受かりやすいです。

市販の参考書を購入し、過去問を何回も繰り返すことで合格レベルまで達しやすいです。

それは宅建試験が過去問中心に出ているというのもありますが、試験レベル的なものだと個人的には思っています。

ところが、行政書士試験はその手法があまり使えません。

もちろん、粘り強く勉強すればいつかは受かる可能性はありますが、どうしても効率が悪くなってしまいます。(試験問題や範囲からそう考えられます)

そのため、効率的に合格を目指す場合は資格予備校や通信制講座の利用なども一つの方法です。

それでも、どうしても独学が良い!という場合であれば、「独学でも合格は可能」な試験というのは実体験および周囲の体験談から可能であると言えます。

行政書士試験に合格するまで何年かかる人が多いのか?

行政書士試験は、その合格までに数年かかる人が多いものです。

具体的には、合格までに2年から3年かかる人が多いようです。

その理由は上記の通り、「比較的難しい試験&受験資格がない」ということが考えられます。

やはり、勉強する範囲が広すぎるということから、特に法律初学者は最初に苦戦する傾向があります。

浅く広くというよりも、深く広くという印象があるからです。

一昔前とは違い、浅い知識では合格できないようになっていて、一定の法的思考力が必要です。

その基準まで持っていくにはどうしても1000時間程度の勉強は必要になるので、そうなると合格までに2年から3年かかってしまうということです。

もちろん、これらは人によります。あくまでも平均的な目安です。

初学者でも勉強に慣れている人や効率的な方、そもそも頭が良い人などはかかる時間を短くするケースも多くあります。

また、法律を既に学んでいる方であれば、当然ですが合格までのかかる時間を短くすることも可能です。

行政書士試験の勉強はいつから始めれば良い?

行政書士試験は、合格までに2年から3年かかる人が多いと言いましたが、仕事をしながら2、3年で取得できたらいいなと思って勉強している人がほとんどです。

効率よく勉強し、最短での期間を考えたら半年あれば十分合格することは可能です。

いかに勉強できる環境に身を置くことができるかだと思います。

仕事前の朝の時間、通勤時間、昼休憩、就寝前に決めた時間の勉強を分散して無理なくすることだったり、通信講座を利用する手もあります。

これらを半年続けたら、確実に合格に近づくことができます。

行政書士試験の難易度を他の国家資格と比較!

冒頭でも書きましたが、勉強する科目が違うので単純な比較は難しいというのが大前提になり、その上で他の国家資格と比較してみます。

まず、同じ法律系の資格との比較です。

・司法試験予備試験
・司法書士試験
・宅地建物取引士試験
・公認会計士
・税理士
・不動産鑑定士

などが挙げられるかと思います。※他にもあります。

上記の中との比較では、宅建試験より行政書士試験の方が難しく、あとの資格については全て行政書士試験より難しいです。

続いて、いわゆる士業との比較です。

・弁護士
・司法書士
・弁理士
・税理士
・社会保険労務士
・土地家屋調査士
・海事代理士

一部重複しておりますが、上記の中でも行政書士試験が最も難易度は低いと考えられております。

ただ、土地家屋調査士・海事代理士と行政書士との比較であれば、そこまで大きな差はないように感じます。

このことから、行政書士は士業の中では比較的取りやすい資格であると言えます。

最後に、その他の知名度の高い資格との比較です。

・気象予報士
・一級建築士
・二級建築士
・FP1級

上記の比較になりますが、気象予報士と一級建築士は行政書士試験より難しいと考えられております。

しかし、単純比較は出来ませんが、資格の取りづらさで考えると、二級建築士と行政書士では難しさで言えば行政書士の方が難しいです。

また、FP1級は難易度の高い人気の資格の一つですが、そのFP1級と行政書士試験の比較ですと、多少ではありますが行政書士試験のほうが難易度が高いと考えられております。

行政書士試験合格に最適な勉強方法は?

これはズバリ、通信講座です。

通信講座は今までの受講生のデータを集約したものを教材として出しており、勉強の仕方が分からない人でも一から効率良く勉強することができます。

流れなどもまとめられているので、より頭に入りやすいように教材は作られています。

スクールも同じような感じですが、通学しないといけないのと費用が高くなります。

その点、通信講座は通う必要がないので費用が安くすみ、好きな時間に好きな場所で勉強することができるのでオススメです。

オススメの通信講座は『フォーサイト』です。

フォーサイトの合格率はなんと37.3%で業界トップクラスです。教材も分かりやすくこれを使えば合格までかなり時間短縮ができるはずです。

結局気分が変わったり、何年間か勉強して落ちるのであれば、ある程度お金を払ってでも1年目で合格してしまう方が最終的にはコスパがいいのではないかと思います。

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